ある本を読んでいれば1年前に売り上げがV字回復できた話
読書というのは、それなりに時間がかかる。読んで損することはないというが、なんとなく本を読んでいる時間を仕事にあてていれば良かったのではないかと思うことは少なくないのではないか。
私もこのことは幾度も考えたことがある。しかし、読書というのはやはりしたほうがいい。私は1年前にある本を読んでいれば売り上げをもっと早く回復できたことがある。
以前、どうしても私が経営をしている分野の中でわからないことがあり、ふと近いジャンルの本を積読していたことを思い出した。そこでその本を本棚から取り出し、思い切って読み返してみた。
するとどうだろう、その本に書いてあったことは金科玉条となり、私の世界の見え方を大きく変えてしまった。個人で持っているECサイトの売り上げも回復した。
今の時代はいい時代で、その作者のSNSを覗くことができる。そしてその人がおすすめしている本を片っ端から読んでみると、知識が繋がり、私の脳をひっくり返してしまった。
「ああ、あれはああいう仕組みだったのか。だからあの競合サイトはあんな行動をしたのか。」
それがわかるだけで心持ちはかなり明るくなる。五里霧中の状態だとどうしても人の心は暗くなる。
しかし気分が明るくなった私に、心を暗くたちこませる言葉が頭をよぎらせた。
「(この本を買った)1年前に読んでおけば、もっと早く売り上げを回復できたんじゃないの?」
そう、その通りなのだ。私がこの本を適当にほっぽりださないでちゃんと読んでおけば1年間その分野での経営に苦しむことはなかったのである。
もっといえば心がけの問題だったのかもしれない。本気で悩んでいて、問題を解決したい(売り上げを回復したい)と思っていたのなら必然的にこの本にたどり着いていたはずだった。
本というのは、余計な失敗をさせずに済ませてくれるものなのだ。失敗したとしても本を読んだ時間と本の金が失われるだけだ。だから、どんな本もできるだけ読み切りたいと思う