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愛着のある紙媒体の本か、電子書籍か、オーディブルか〜読書家の悩み

本を買うとき、電子書籍にするか迷うことがある。実際、電子書籍の方が便利だし、安いし、経済的には電子書籍一択だ。だけど読書家としては紙の質感も捨てがたくて、特にお気に入りの本を買うときはどうするか迷うことがある。 

まず、これは絶対に自分の人生に影響を与え、今後のバイブルになるだろうと考えた本は紙のものを買う。私の場合三島由紀夫金閣寺などがある。三島由紀夫の場合は古い文章なので、やはり紙で読みたいという心理があった。

 そして紙で読みたいものといえば、やはり漫画だろう。大開きのコマの迫力は漫画でしか味わえない。電子書籍だとどうしてもあの「スキマ」が気になってしまう。あの「スキマ」に出会ったときは、どことなく読書の歩みが小石につま先をぶつけてつまづいてしまう印象がある。

 しかしだからと言って、電子書籍で買う本が悪いというわけではない。むしろ自分は一部の本は電子書籍の方がいいと思っている。個人の伝記や、洋書はkindleで読んだ方がいい。特に洋書はkindleに辞書機能が付いているから、かなり楽に読むことができる。特に重要というわけではないが、それなりに良書だった場合は電子書籍で管理しておく方が利便性は高いだろう。

 自分は今使っているkindleに百冊程度の本が収納されており、これらの本を現実に管理することはできない。これだけの本を常に手に持っていられる技術には頭が上がらないばかりである。

 さて、読書の選択肢として最近ではさらにオーディブルが登場してきた。自分で能動的に動く必要がないから、とても楽だと思う。しかし、実際にオーディブルを使える場所はそんなに多くない。人混みの中を移動するときは音がかき消されるうえ、周囲に気を使うので話の内容を聞き取ることができない。自転車も同様だ。話を理解しながら聴くという行為は、スマホyoutubeを見るのとあまり変わらない程度の集中力を必要とする。だから、オーディブルを使うのは寝る前や電車移動中に限られる。

 そうなってくると、オーディブルで読むのに適しているのは短編集なのではないかという結論に至るようになった。最近は「ザリガニの鳴くところ」をオーディブルで聞いているが、長くて一々話を整理するのが辛くて仕方ない。オーディブルに長編は向いていないというのはつくづく感じる所だ。英語学習での起用法もあるらしいので、そちらの有効性についてもまた検討してみたいと思う。