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ビジネス、雑記等のブログ

「すぐに」「楽して」「大金を」稼ぐ方法はない

「本を読んでもすぐに効果が表れることはほとんどない」ということをわかる人は多い。

 

「読書は人生の礎だ」「本を読むことの大切さをわからないやつは愚かだ」

 

しかしこれが金儲けの話となると、途端に短期的で傲慢になるのが人間というものである。

 

「そんなありきたりな話は聞き飽きたよ」「どうせ儲からない」「もっと新しい、革新的な儲け話はないのか」

 

思うにこういった意見がビジネス本のレビュー欄に溢れる理由は、自分で金を稼いだことのない人間があまりにも世の中に多いからではないかと思っている。

はっきり言って、「すぐに楽して大金を稼ぐ」ことしか考えていないやつばかりなのだ。

この3つの条件はトリレンマで、「すぐに」「楽して」「大金を」稼ぐことはほとんどできない。この3つを追い求める時点で終わっている。特に「すぐに」という部分に目がくらむ人間はかなり多い。何かに挑戦したとして3か月程度も待てない人間が多いのだ。

 

逆に言えば、この条件のどれかを外せばそれなりに金は稼げるということになる。むしろ条件を1つに抑えるくらいがちょうどいい。

 

「時間をかけて」「手間をかけて」「大金を」稼ぐ

「すぐに」「手間をかけて」「そこそこの金を」稼ぐ

 

これだけで現実的に見えてくるのは普通ではないだろうか。

 

私は東京大学理科三類に現役合格した学生と酒を飲んだことがあるが、彼らは何か特殊な才能があったというより、幼少期から恐ろしく純粋に勉強を続けてきたから合格したというのが真実だと思う。

 

シンプルなものを極めていった先に大きな成果があるという現象は、いたるところで見られる。

 

長期間、安定して高利益を出している企業の商品は「普通にいいもの」であることがほとんどだ。

 

金メダリストはだいたいどんな競技でも普通の練習をしている。トップアスリートの練習と中学生の部活の練習で、やっていることが全く違うということはまずない。

 

ビジネスではこういった基本を大事にするイメージを持って取り組む人間が非常に少ないと感じる。