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医師の労働コスパはどんどん悪くなっているのではないか

医者は稼げるというのは、今も昔もよく言われることだし、実際そうだと思う。

しかし、これだけインターネットなりなんなりが発展した時代に、医師のコスパは明らかに下がっているのではないかと感じる。

 

素人でもちょっと仮想通貨に手を出して成功した人がいる時代に、医師という職業の未来について改めて考えてみる。

もともと理系脳向きの職業ではなかった

医師は受験では理系脳を求めるのに、入ったら文系脳の暗記ばかりを要求されるという意見がある。しかしそれは昔からそうで、その先に医師という職業があるのだから仕方ないだろうと思う。(個人的には受験ってそもそも全体的に文系寄りじゃない?と思うのだけど)

 

それでも医師が昔から職業ランキングのトップにいたのは、それ以外の職業も実際問題あんまりイノベーションとかがなかったからだ。どの業種もそこそこブラックでめんどくさい時代に、一番めんどくさそうで責任も重大な医師という職業はどんな職業から見ても大変そうに写っていたと思うし、それに見合う高給は支払われて当然だった。

インターネットの登場で

しかしネットの登場で、そもそも金を稼ぐ方法が格段に増えた。様々な業種の業務簡略化も進んだ。人間はどんどん動く必要がなくなり、動かなくても金を稼げるようになった。

しかし、医師の職業というのは基本的に診察であり、肉体労働である。オンライン診療の可能性はあるものの、人を治すために医師が動き回るという構造は変わっていない。

一昔前は動かなくても稼げる職業というのがせいぜい不動産ぐらいだったのに、今は机の上にパソコンを広げているだけで稼げる仕事が格段に増えた。

 

そうなってくると、医師というのはどうしても相対的にコスパの悪い仕事になってくる。最近なんて医学部に入って国家試験の勉強をしてる自分のインスタグラムで高校同期の頭の回る奴が仮想通貨でちょっと羨ましいくらいの利益を出していたりする時代だ。

 

あれはあぶく銭だ、続くわけがない。そんな風に思いながら、20代前半を医師国家試験の勉強と研修に使う。私立医の子供ならまあ金に困ることは少ないだろう。しかし頑張って国立の医学部に入るような子にとって、正直そのあたりの金銭事情はコスパに合わないものがあるのではないか。