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ビジネス、雑記等のブログ

貧乏人向けビジネスの大半は視覚と聴覚が大事という話


先日こちらの本を読み、五感の法則という切り口が世の中にあると知った。

 

 

人間の生物としての発達過程を考えるに、五感の中での神経の多い順位は視覚・聴覚>味覚>触覚・嗅覚である。

 

だから神経の多い五感を満たしておけば貧乏人は満足し、神経が少ない五感まで満たそうとするほどコストが高くなる

 

よって貧乏人の遊びというのは、視覚と聴覚を満足させるばかりのものが多い。音楽ライブ、ゲーム、テレビ、youtubeなどだ。

 

これに対して金持ちを満足させるには、香りや触感、味覚を付けることが大事になってくる。これらはなかなか複製できない。一流のシェフはそうそういないし、シルクの触感は複製できずナイロンが生まれ、そのナイロンもシルクは追放できなかった。

 

だからまずビジネスの客層を考える時に、対象の五感をどのように満たしているかを考えたほうがいい。

 

低所得者層向けなのに触感で勝負してるとか、高所得者層向けなのに見た目だけで勝負してるとか。おおよその金持ちは見た目だけのものにすぐ気づく。

 

よく高級路線に打ち出して失敗する商売というのは、多分この五感の部分をわかっていない。それまで視覚と聴覚だけで満足していた客が、触覚聴覚味覚も満足しないと買ってくれなくなるからだ。

 

商売人が貧乏階層出身だと顧客もどうしてもそういう階層になる。富裕層向けの資産運用でうまくいっているところは、担当者もそれなりの給料をもらっていて金持ちの苦労をよくわかっているから商売が成立するという側面がある。

視覚と聴覚だけで満足する時代に

時代は変わり、多くの人が視覚と聴覚で満足するようになった。スマホを見ているだけで一日が終わるのだ。資本主義で格差が拡大するほどスマホ中毒の人間は増えると思う。

 

商売の話は一旦置いておいて、スマホを一日中眺めた後に感じるむなしさというのは、視覚と聴覚しか満足していないからという説明はすごくわかりやすい。触覚味覚嗅覚が満足していないのだ。

 

むしろ現代では、視覚と聴覚を過剰に刺激して中毒を引き起こすビジネスが流行っているように感じる。ポルノ、ゲーム、インターネット、ガチャなどなどだ。

 

 

だから本質的に金持ちになろうと考えた時に、これら触覚味覚嗅覚を満足させるという目標を立てたほうがいい。金を稼いでもスマホとインターネットで満足してしまうのならば、金を稼ぐ必要はなく、どうせ落ちていくだろうからだ。

 

かといって貧乏人の我々にこれらを満たしてくれるものはあるのだろうか。とりあえず5000円くらいの高級紅茶を買えば、金持ちの世界に入ることはできる。そういう小さいところから始めていくべきだろう。